2017.05.28 U-20
U-20日本代表がベスト16に進出を決めました。

10数年前、グランパスの佐藤寿人選手がまだU-19だった日本代表と私の教え子が出場していた全日本大学選抜の試合を西が丘サッカー場へ観戦に行ったことがあります。

結果は、大学選抜が1-0で勝ったと記憶しています。大学選抜の監督は、当時一世を風靡した『ワールドサッカーの戦術』の著者で東京学芸大学の滝井敏郎先生がされていました。

私が学生の頃、「2部の門番」と言われていた無名の選手の集まりの東京学芸大(私の中学時代のチームメートであり、現在の本校定時制の教頭が出場していました)が関東大学サッカー春季対抗戦で順天堂大学、慶応大学、早稲田大学を次々と撃破し、優勝しました。

決勝の早稲田との試合を観戦し、サッカーはテクニックで劣っていても頭を使えば勝てることを学びました。私はこの試合を観戦していなかったら、こんなにも長くサッカー部の顧問をしていなかったと思います。それほど私のサッカー人生に影響を与えました。

その滝井監督が指揮を執っていた全日本大学選抜チームは、U-19日本代表に勝利した後、ツーロン国際大会で同じU-19のイタリア代表と対戦し、全く歯が立ちませんでした。日本チーム相手の時はサイドに追い込み、囲い込んでボールを奪えたそうですが、イタリアの選手は全日本大学選抜をあざ笑うかのように、サイドに追いこんで囲い込もうとした際に、いとも簡単にワンタッチパスをつなぎDFの包囲網をかいくぐってサイドチェンジをし、人数が少なくなった逆サイドから攻めたそうです。

そのイタリア代表と引き分けてベスト16進出を決めたのですから、日本サッカーの進歩を感じずにはいられません。

ちなみに20番の久保建英選手のバルセロナの下宿先をお世話したのは、東京学芸大サッカー部OBで現在FC今治で岡田武史
氏の下で働いている教え子ですし、本庄高校サッカー部監督は、彼が学芸大4年生の時の3つ下の後輩です。








本日のU-18vs北本高校は3-0で勝利しました。

試合前に監督からくさびを入れる際にFWが2人とも引いて来たら相手DFが守りやすいから1人は裏を取る動きをして、もう1人がくさびを受けるように指示がありましたが、そのことを意識してやっているようでした。

中間考査後すぐの試合のため、何人かが脚を攣ってしまいましたが、球際の速さやターンのキレは悪くなかったと思います。

何人かの選手には話したのですが、裏へのパスがグラウンダーばかりなのも気になりました。ふわりと浮かせば裏を取るタイミングに合わせることができ、かつキーパーも出て来られないとうい場面で、ゴロで強く出してゴールラインを割ってしまったり、キーパーに取られてしまうことが多いのが課題だと私は思いました。

パスも思ったより収まっていましたし、あとはフィニッシュが課題だと思いました。U-20のウルグアイの選手のシュートを見て実に上手いと思いましたが、今後はあのようにシュートが撃てるようにトレーニング中にアドバイスしなければと感じました。

これからも、ただ縦に蹴るだけのサッカーをせずに勝つという我々の理想を目指を追い求めていきたいと考えております。
2017.05.27 本日の試合
本日の練習試合vs岡部中学はグランドコンディション不良のため中止になりました。

明日のU-18vs北本高校は予定通り行われる予定です。

今日、1年生の基礎練習の様子を見て、まだまだ教えることが沢山あると思いました。

逆に2、3年生は随分と上手くなったと感心しました。

明日はU-18の後に紅白戦を行いますので、みんながどのくらい上手くなっているのか見るのが楽しみです。
1学期中間考査が終了しました。

1年生は明日は岡部中学で練習試合です。14:00キックオフの予定です。

明後日28日はU-18vs北本高校、10:00キックオフです。

中間考査で体を動かしていないので足がつってしまう生徒が出るかもしれません。

コンディションが悪いなりにゲームをコントロールすることができることを期待しています。
最近、入社試験において、大学生活のことではなく高校時代に何をやったかという質問をする会社が多いそうです。

以前、一浪して早稲田大学に進学した熊谷高校の教え子が「僕には何もアピールするものがないんです。大学時代はバイトしかしていないですし、高校時代の部活は中途半端ですし、早稲田に入れば自然と大手に就職できると思っていましたが大きな間違いでした」と話してくれました。

また、浦和市立時代の現役で明治大学に進学した男は大学1年生のときに「僕の高校時代は死んでました。周りの友人たちは高校時代に本気で部活をやっていたり、自転車で日本一周したり、いろんな経験をしているのに僕は部活も早期引退して、勉強しかしなかった。何もないんです」と話していました。

「社会勉強のためにアルバイト」と思っている方がいらっしゃるようですが、その「社会」が望んでいるのは、高校時代に本気で何かをやっていた若者です。

高校時代、文武両道を追い求めることこそが、彼らの将来のためになることを我々教師は肝に銘じておかねばなりません。
2017.05.22 2でなく1
卓球の平野美宇選手のスマッシュの打ち方は、普通の選手が1で引いて2で打つのに対し、彼女は1で打つので、相手選手は対応できないのだそうです。

サッカーのシュートと同じだと感じました。蹴り足を1で引いて2で蹴る生徒のキックは読みやすいので、蹴り足を後ろに引かずに蹴るように指示するのですが、一度後ろに引いて蹴るフォームが身体に染みついてしまっていると変えるのに一苦労です。

自転車のゴムチューブで両膝を結び、蹴り足を後ろに引けないようにしたり、前に転がしたボールを後ろから追いかけて行って飛びつくように蹴らせたりしますが、なかなか変わらない生徒がいます。

そういう生徒は、ボールがイレギュラーバウンドをすると空振りをしてしまいますし、自陣ゴール前でクリアーしようと思って足を後ろに引いているうちに、相手選手に先に触られて得点を許してしまいます。

キックだけでなくターン(切り返し)も、腿前の筋肉でためてから拇指球を使うと1、2の動きになってしまい相手に読まれてしまいます。フラット接地で拇指球を使わずに反力をうまく利用して「アウトエッジ感覚」を使えるようになると格段に速くなります。

メッシ、アザールなどの一流選手は1、2でなく1で身体を動かすことが多いので、生徒たちには、彼らの動きを参考にしてもらいらいものです。

2017.05.20 1vs1DF
10年以上前まで1vs1のDFの構えは膝を曲げて腰を低くするのが正しいと思っていました。

2006年に膝を抜くという言葉を知って、そのことに疑問を感じ始めました。

膝を曲げるのが良いと思っていた理由は、膝を伸ばしていると一度膝を曲げて腿前に力を入れ、その筋力で始動すると思っていたからです。

ある日、卓球部の顧問の先生と卓球部員の動画を見ていた際に、膝を曲げて構えている生徒を見て「膝は曲げていた方がいいのですか?」と質問をしましたところ、「いや、曲げていると一度膝を伸ばして腰の位置を高くし、それから横へ移動が始まるからワンテンポ遅れる。腰の位置を高くして沈みながら動いた方が速い」と教えていただきました。

それ以来、腰の位置は高くして構え、「立ち上がりながら」動き出すのではなかなく、「沈み込みながら」動き出すように変えました。

筋力ではなく重心の移動で動き出すことに取り組み始めました。そしてさらに、上体を捻って向きを変えるのではなく、膝を抜きながら一挙に体全体の向きを変え、足はフラットに接地し、拇指球を使わずに地面反力を利用して動き出すことを意識するようになりました。

本高サッカー部の1年生は腿前に力を入れ、拇指球を使って動き出す子がほとんどです。1番手っ取り早くその癖を直すにはフットサルシューズを履いて練習をすることです。

1995年に浦和の高校生を引率してブラジルに行った際に現地コーディネーターが「ロマーリオは天然芝の上をソールが平らな靴で動いてもバランスを崩さず動けるし、さらに水を撒いた芝生の上でも転ばない」と話してくれましたが、その時はロマーリオの脚力恐るべしと思っていました。

同じロマーリオのことで、以前バルセロナに在住していた友人が「バルサのロマーリオは大きなDFに後ろから当たられても、しっかり踏ん張っているから転ばない」と話してくれたことがあります。

それを聞いて当時指導していた上尾高校サッカー部で、砂場で「相撲もどき」の踏ん張る練習をさせましたら、怪我人が続出してしまいました。

ロマーリオは「踏ん張る」のではなく膝を抜いていたのです。そのことが当時の私には分かりませんでした。

まさに「主観と客観のズレ」です。

生徒たちの中にある主観と客観のズレを1つずつ修正していくことによって、よりしなやかに、より強く動けるように彼らを変えていくことに楽しみを感じています。

彼らがトレーニングを通して、好奇心や探究心が旺盛になってくれ、サッカーだけでなく勉強や他のことにもその感覚を活かしてくれたら最高です。
2017.05.19 質問
授業が終わると生徒がよく質問にやってきます。

今日の生徒には、ワークブックの問題の彼が解けなかった箇所の解説をしたのですが、数分間の説明で理解してくれました。

テスト前のこの時期にありがちな「どんな問題が出るのですか?」「誰が問題を作るのですか」という質問は、いまのところありません。

20年近く前、サッカー部の生徒に「先生、どうしたら1vs1は強くなるのですか?」と聞かれ、「1vs1をたくさん経験すればいいのでは」と応えましたら、「どう1vs1を経験すればいいのですか?」と更に質問されましたので、練習後に残っていたFWを全員集合させ、彼と1vs1をさせ、1回毎になぜ抜かれたか解説をしていましたら、教えてほしいと言ってきた彼に「先生、そろそろ失礼してよろいしいでしょうか?」と言われ、呆気にとられ理由を聞きましたら「これから塾があります」と返事が返ってきました。

彼は塾に通い、問題をとことん考えて解くのではなく、手っ取り早く解法や解答を教えてもらい、受験を乗り切ってきたのかもしれません。

サッカーにおいても、念入りに戦略を授ける方が、手っ取り早く目の前の相手を倒すことはできるでしょう。ですが、結局、試合をしている選手の頭の中は鍛えられず、結果として、先に行って伸びなくなってしまう恐れがあります。

『奇跡のレッスン』のミゲルコーチは、指示を出すのではなく、質問をして子供たちに考えさせるのが重要だと話していました。

今日の二者面談である女生徒が「授業中、質問をされて答えられないと恥ずかしいから指されるのが怖い」と話していましたが、そんな気持ちにさせてしまった自分の実力不足を痛感しました。誰もが失敗を恐れずに発言できる雰囲気作りがまだできていない証拠です。

ミゲルコーチだったら、生徒たちの心をたちまち解きほぐしてしまうのでしょう。

生徒たちが争うように発言するようなクラスやサッカー部になるように、指導者として頑張らねばなりません。


2017.05.18 中間考査
来週月曜日から中間考査が始まります。

一昨日、18:00から19:30までサッカー部の数名に補習を行いました。

英語の発音を教えたのですが、発音が出来なければ音読ができません。

試合観戦をして何がいいプレーかは分かるけど、実際にサッカーをプレーすることはできないのと同じだなと思いました。

頭で理解して身体で覚えていく。私の師匠は頭脳ではなく身体脳で動くようにと話されますが、自転車を乗りこなすようにサッカーも英語もできるようになれたら最高なのですが。
白馬村で行われた講演で岡田武史氏が「指示ばかりすると試合に勝つが、選手は育たない。言われた通りではなく、自身の価値観や意志を持ち主体的に動く人材を育てるのが大事だ」と語られたそうです。

1年生の担任をしていて、どこまで指示を出すべきか迷っています。本庄高校の生徒たちは素朴で素直で、大人が指示をすれば、言われた通り何の疑問も持たずに行動するでしょう。

ただ、それが本当に彼らのためになるのだろかと日々考えています。

彼らは任せれば、主体的に動くことができる子たちです。

課題を出し、ノートの取り方を指示し、ノートの取り方が正しくできているかチェックをすれば、目先の学力は上がるかもしれません。

二者面談で、英語の課題テストがクラスで2番目に良かった生徒に勉強法を聞きましたら、ビートルズが大好きでイギリス英語に興味があるとのことでした。

彼と話をして、学習法について考えさせられました。

NHKの『奇跡のレッスン』で元フットサル日本代表監督のミゲルさんが、日本では、型にはまったトレーニングをさせて指示を出して子供に頭を使わせない練習が多いと話していましたが、教え込んでいる指導者も言われたことを忠実に行おうとしている子供たちもその親御さんも、おそらくそのことに違和感を感じていません。

スペインの子供たちは納得がいかなければ、小学生でもコーチに議論を挑むそうです。

バルセロナの下部組織で育った久保建英君がU-20代表で活躍して注目されることによって、教育について考えるキッカケを与えてくれることを期待しています。