毎朝、シュート板にボールが当たる音が聞こえてきます。最初は近くに射撃場でもあるのかと思っていましたが、シュート板が老朽化しているため、乾いた音がよく聞こえるのだということがわかりました。

生徒は気づいていないかもしれませんが、シュート板がある学校は、そんなに多くありません。前任校にはありませんでした。この恵まれた環境を存分に活かしてもらいたいものです

キックを教えて何人かが上手く蹴れるようになると、他の生徒も負けじと上手くなりたくて自主的にキックのトレーニングをするようになります。そして、自主的にキックのトレーニングをやった生徒が試合で活躍したりすると、さらに自主的にトレーニングする子が増えます。

「そうさせるのではなく、そうなるように仕向ける」のが理想です。英語教師として、授業でもそうなるようにアプリや動画やスマホを使って、生徒らが興味を持って自分から勉強したくなるように仕向けているのですが、なかなかうまくいきません。

サッカー部員が自ら動き出すと進歩・成長が早いということを実感し、その感覚を他の生徒にも伝えて行ってくれたら最高なのですが。

本庄第一高校との試合について何人かの生徒に感想を聞きました。

最初に聞いた生徒は「あのピチピチのユニフォームにビビッて委縮しました」と話してくれました。

次の生徒は「あの胸筋に圧倒されました」とのことでした。

素直な感想で面白いです。

外見でなくサッカーの内容について尋ねましたら「前半はほぼ互角だと思いました。確かに体格はすごいけど、1人に対し2人で奪いに行けば何とかなります。僕らが最後まで走り切れる走法を身につければやれると思います」と頼もしいことを言っていました。

試合に出た生徒も、ベンチで観戦していた生徒も、この試合で何か自信を掴んだようです。若者は自信を掴むと急激に伸びます。

私自身、高校1年生のときに、前橋高校にいたユース代表候補の3年生に密着マークをして「こいついい加減にしてくれよ」と言われるまで、彼の動きを封じたことがありますが、それ以降、自信が出て心に余裕ができたのか、急激にテクニックが向上したのを覚えています。

年末年始にフェスティバルに参加しますが、本高スタイルのサッカーで、強豪チームとどの程度戦えるか楽しみです。
FC今治のサッカーについて教え子から色々と教えてもらいました。

まず、ポジションの呼び名について。

センターバックのことをクラウンと呼ぶそうです。クラウンとは、錨の先端の部分の呼び名だそうです。錨の先端が3方向に分かれているように、センターバックは、ただ屈強で1vs1に強いだけではなく、攻撃はセンターバックからのフィードで始まることを印象づけるためクラウンと呼ぶそうです。

ボランチはフロントクラウン、トップ下をトップクラウンと呼ぶそうです。

ゴールキーパーはゴールをキープするだけが仕事ではないので、ゴールプレーヤーと呼ぶそうです。

サイドバックはサイドのスペースを支配する選手という認識でプレーさせているそうです。

また、上手いだけの選手は大事なところで力を発揮できないので気持ちのある選手をスカウトすると教えてくれました。そのため、セレクションでは面接もするそうです。見かけはチャラチャラしていても、面接してみると芯のあるしっかりした男が実際に大事な試合で活躍したそうです。

サッカーのスタイルはキーパーが蹴ることは殆どなく、ボールを保持し続け、相手が守備疲れをしてくる後半に仕留めるサッカーでした。

我々本高サッカー部もあんな風にサッカーができたら楽しいだろうなと思わせるものでした。
JFL参入戦の全国地域サッカーチャンピオンズリーグを観に市原のゼットエーオリプリスタジアムにやって来ました。

FC今治のフロントの教え子と待ち合わせ1試合目を一緒に観戦してから2試合目のFC今治の試合を観て帰ります。

もう昨日までにJFL参入を決めているので、彼がスタンドにいる私を見つけ近寄ろうとするとき、次から次へと関係者やサポーターの皆さんから握手攻めにあっていました。

これから打合せをした後に、スタンドに戻って来るそうですが、とても忙しそうです。そして、生き生きとしています。10年近く前に、安定した教師という職業を捨て、バルセロナに渡った彼の判断は正しかったようです。

FC今治のアップを見て、本高に取り入れられそうなものは、考査明けのトレーニングから試してみたいと思います。
2016.11.26 本日の試合
本日の秋季大会vs本庄第一高校は1-3でした。

相当頑張って走って守備をしましたが、脚を攣る選手は1人もいませんでした。

まだ1週間ほどしかやってないゴムチューブトレーニングですが、大いに成果が出ているようです。

もっと早く自転車屋さんに行けば良かったと後悔しています。

走り方はまだまだ改善できると思いますし、監督の山田の超1級のテクニックを少しでも吸収できれば、半年後には世間をあっと驚かせことができるかもしれません。

強くなるとは勿論嬉しいですが、生徒らが自分たちには可能性があると感じてくれて日々暮らしてくれるのが、何より指導者としての喜びです。

明日から期末考査前のオフになりますが、部員たちは、テスト勉強もやればできると思って取り組んでくれるでしょう。

私は、明日はJFL参入戦に挑むFC今治の応援に市原まで行って来ます。岡田武史さんに請われてFC今治のフロントの仕事をしている教え子に久々に会って最先端のサッカーを学んで来ます。彼は東京学芸大で本高サッカー部監督の山田の先輩にあたりますので、いつか時間が合えば本高に来てもらいたいと考えています。
本日のトレーニングで、監督の山田が相手選手をブロックしながらボールを受ける見本を生徒に見せました。

一見、踏ん張っているように見えるのですが、よく見ると実は膝を巧みに抜きながら、重力を味方につけてDF役の選手からの圧力をいとも簡単に受けていました。

本高サッカー部員は「膝を抜く」という言葉を知っているので真似することができますが、もし知らなかったら、踏ん張って腿前に力を入れて、似て非なる動きをしてしまうと考えられます。

事実、私は15年ほど前に、バルセロナ在住の友人から「ロマーリオ(当時ブラジル代表)はしっかり踏ん張っているから屈強なDFを相手にしてもボールをキープできる」とのアドバイスを受け、サッカー部員に砂場で踏ん張る練習をさせましたところ、怪我人が続出しました。

本校サッカー部監督の山田もロマーリオも、天才たちは誰に教わることもなく、自然に膝を抜きながらボールをキープすることができます。

我々凡人は、身体の仕組みを勉強し、天才たちがいとも簡単に行うプレーを分析し、何度も試行錯誤を繰り返し、その動きを身につける作業が必要です。

天才が入学してくれれば、あっという間に本高サッカー部は強くなるかもしれませんが、勉強し、分析し、試行錯誤を繰り返すことが楽しいと思えるような生徒が集まり、天才たちの集団に勝てるようになるのが、公立高校の目指すところではないのかと考えています。

それができるようになれば、自然と勉強もできるようになり、文武両道のサッカー部になるはずです。

明日は、熊谷西高校にて本庄第一高校との試合が行われます。今日のトレーニングの成果が出るか楽しみです。

キックオフは12:00です。

本日の秋季大会vs熊谷商業高校は、5-0で勝利しました。

本高スタイルが徐々に確立されつつあると感じる試合でした。

素早く寄せ、相手の自由を奪い、複数で囲み、球際で圧倒するサッカー。

試合後に、ゴムチューブトレーニング効果の話をしました。

ゴムチューブで負荷をかけ、地面を蹴って走るより、前に出した足に乗り込むことを意識して走るトレーニングをすることによって、自然とキックでも蹴り足に乗り込むことができるようになり、筋力に頼らずにボールを蹴ることができるようになり、乗り込みながら体を当てるので、球際もより強くなって、地面を蹴らないので、ふくらはぎが攣ることもなくなると思われます。

みんなが上手くなっているので、周りで観ている我々も楽しいので、試合中の雰囲気も大変良くなってきました。

26日(土)に、先日雨で延期になった本庄第一高校との試合が予定されています。キレもテクニックもある本庄第一高校にどれほど抗うことができるのか、今から楽しみです。
2016.11.22 乗り込む
今日は走りとキックのトレーニングをしました。

2直線上を走り、フラットに足を接地し、乗り込むように走れるようになってきました。もっと早くこのトレーニングをやれば良かったと思えるほどフォームが良くなってきました。

走りの後のキックのトレーニングでは、蹴り足に乗り込むことをテーマにトレーニングを行いました。

選手権の予選を3試合生で観戦し、キックの上手な選手の蹴り方を観察していました。

上手な選手のほとんどは蹴り方に乗り込むように蹴っていました。

上手でない子は、立ち足に体重を残したまま、蹴り足の腿前の筋力だけで蹴ろうとします。

本高のサッカー部員は、ほとんどの子が後者でしたが、最近、変化が見え始めました。

今日はまず、立ち足を一足分前に置き蹴り上げるのが難しい状態にしてトレーニングをしました。結果、蹴り下ろして、そのまま蹴り足に乗り込むようなキックができました。

次にゴムチューブを膝の上に巻きバックスウィングとフォロースルーができない状態にして、軸の切り替えと乗り込む動作でキックをするように指示したところ、割とみんな上手くできました。

その次はボレーでバックスピンをかける練習をしました。監督の山田はいとも簡単にできますが、我々凡人は努力をしないと蹴れるようになれません。まず、意識すべきは股関節外旋、それから、これもまた蹴り足に乗り込むことが大事です。それと、今まで言ったことのなかった「膝を動滑車にしよう」とアドバイスしましたところ、見事にバックスピンをかけて蹴れるようになった生徒が10人以上出てきました。

このキックは浦和南の生徒も熊谷高校の生徒もなかなかできなかったキックですので、多くの生徒がきれいなバックスピンのボールを蹴っているので驚きました。

走りのトレーニングの後に行ったのがいいのか、あるいは「乗り込む」や「膝を動滑車に」というアドバイスが効いたのか、今後、女子サッカー部員に教えながら検証してみたいと思います。

ボレーの練習の後は、田島帆貴君のアウトサイドキックや針谷君のインサイドキックをマスターするトレーニングを行いました。

これらも思ったより上手くできました。

明日の熊谷商業との試合で今日やったトレーニングの成果が出ることを期待しています。

明日は児玉高校グランドで12:00キックオフです。
録画しておいた選手権予選決勝をテレビで観ました。

生で観戦した試合ですが、教え子の堀之内君が解説をしたというので、どんなコメントをするのか興味がありました。

実況の上野さんに「練習で集中力を培うのですか?」と質問された時に「練習はもちろん、私生活も大事ですね」と答えました。

いかにも彼らしいと思いました。

高校1年生のとき、着替える場所として使わせてもらっていた美術室前のスペースを最後に掃除して帰ったのは彼でした。

高校3年間の評定平均は学年でトップでしたし、一般入試を受けて合格し進学した東京学芸大学では1番前の席で講義を聞いていたそうです。同じ時間を過ごすなら1番前で集中して授業を聞かないと時間もお金ももったいないと言っていました。

高校生の時も大学生の時もテクニックが劣っているからプロでは通用しないというのが大方の予想でした。事実、プロ入りした当初はキャンプに連れて行ってもらえず、レッズユースと練習をさせられるという悔しい思いもしました。

しかしながら、「サテライトの見本」と言われるほど、トップに帯同できずとも、毎試合サテライトの試合で全力を出し切り、ついにブッフバルト監督の目に止まりレギュラーを奪取しました。

数年前に彼に「先生、そろそろ僕も引退しますから次のJリーガーを育てて下さいよ」と言われました。たしか「もうちょっと待って」答えた気がします。

本庄高校サッカー部からJリーガーを輩出し、彼との約束を果たせる日が来るのを楽しみにしています。

ちなみにテクニックは元Jリーガーの堀之内より、本高サッカー部監督の山田の方が上です。一昨日、生徒の紅白戦に混ざってプレーし、後ろから来た浮き玉を見事にボレーでゴールに突き刺しました。まさにリアルロケットシュート(赤き血のイレブン)です。
選手権観戦後に今29歳の教え子と話をしました。

彼は浦和南時代、公式戦に出場することはできませんでした。今でもそれを引きずっていて、決勝戦を観戦に来るかどうかも迷っていたそうです。

今、彼はカメラマンをやっていて世界中を飛び回っているそうです。近い将来、大使館の依頼で、イランに行き写真撮影をしてくるそうです。

あの頃の部活で味わった悔しさが、今の仕事への原動力になっているそうです。高校時代に試合に出て達成感を味わうのも悔しさも味わうのも部活ならではです。

どちらにしても、人生において彼らに部活が与える影響は大きいので、やり甲斐がありますし、責任も感じます。