スポーツ勉強仲間の先生に紹介していただいた『アスリート論語塾』という本を生徒たちに読んでほしので図書館で購入していただきました。

最初のページに出ている言葉は、「故きを温ねて新しきを知れば、以って師と為るべし。」です。

意味は「先人たちの教えや過去について謙虚に学び、そこから新しい考え方や取り組み方を見つけられれば、人の師となる資格がある。」です。

アスリート向けの解説によると、「何かを成し遂げたいと思ったら、素直な心でまず先輩たちの知識や技術を学んでみる。そしてそれをこれからの自分に活かしてみる。謙虚な姿勢が大きな結果を生むことになるのです。」となります。

我が師は「素直で謙虚で明るい心に気は宿る」とよくおっしゃいますが、生徒の中で、成長著しい子は、たいていこの言葉どおりの行動をしています。

「素直で謙虚で明るい心」は挨拶に表れます。いい挨拶をする生徒は、必ずサッカーも上手くなりますし、勉強もできるようになります。

ですから、生徒と廊下ですれ違う際には、率先して挨拶するようになりました。

生徒たちは教師をよく観ていますから。
修学旅行担当チーフを経験し、臨機応変の大切さを感じました。

『修学旅行のしおり』に事細かいことが書かれていますが、予定通りにいかないことがしばしばあります。

たとえば、路面電車は男子生徒が宿泊していたホテルから歩いて2分ほどの駅から数分おきに、「広島駅行」が運行していたのですが、雨が降っていたため道路がこんでいたせいか、時刻表通りに全く来ない状況でした。

やっと来たと思ったら「西広島行」の電車で、生徒は乗らずにやり過ごすと思っていたのですが、長蛇の列の前の方に並んでいた本高生が次々に乗り込んで行きました。

私もあわてて後からその電車に乗って、「この電車は違うぞ。次で降りよう」と声をかけ、そこからは、それぞれの判断です。そのまま「広島駅行」が来るのを待つのか、その他のことを考えるのか。

私は教員として遅れる訳にはいきませんでしたので、30分ほど歩いて行くことを決断しました。

結局、集合時刻の10分ほど前に私は広島駅に到着しましたが、生徒たちも、それぞれの方法で広島駅に遅刻せずに到着しました。

サッカーは、まさに臨機応変が要求されるスポーツです。状況が常に変化する中で、自分の判断でプレーしなければなりません。

もし、次回また修学旅行の担当することになりましたら、『しおり』はなるべく簡素にし、生徒たちが自分で考えて行動するように仕向けたいと思います。

教師が、生徒に細かく指示すればするほど、彼らの考える力、生きる力を奪っていく気がしてなりません。

ある同僚が「この子たちの人生にはアクシデントがなさすぎですよね。人はアクシデントを乗り越えて成長すると思うのですが」と話すのを聞いて考えさせられました。

英語の課題のサイドリーダーを生徒に渡すと、すぐに「全訳はないんですか?」聞いてくる子がいますが、まずは自分で苦労して訳そうと努力することが大事なのだと思います。

サッカー部員の中に「先生、そんなの自分で判断して行動すればいいんじゃないですか」という生徒が増えることを期待しています。


2018.10.13 いよいよ
いよいよ修学旅行が終わろうとしています。

予想していたよりも天候に恵まれ、2年生327名全員が、行きも帰りも同じ新幹線に乗車することができました。

体調不良で何人か行くことができずに、図書館で4日間自習をして過ごすのはよくあることです。

私の教員人生でも初めてのことの気がします。

修学旅行担当チーフとして準備は大変でしたが、みんなの楽しそうな顔を見ると、疲れが吹き飛びます。

しかし、残念ながら、来年は、サッカー部の2年生は行けないことになるでしょう。

この楽しい修学旅行を犠牲にする価値が選手権二次予選にあるのか?

答えは「イエス」です。

それほどサッカーをやっている高校生にとって大事な大会です。

今年の2年生は、来年の今頃は、受験生として忙しく勉強していることでしょう。

サッカー部員として、3年生の秋まで充実したサッカー人生を過ごせるのは、恵まれていることです。

2年生諸君、来年の今頃は、文武両輪で忙しい毎日を過ごすことになります。今から、いい準備をしましょう!

2018.10.10 修学旅行初日
本日、修学旅行で広島に来ています。

広島平和記念公園で、小雨降る中、我がクラスの殆どの生徒が、碑巡りをしながら、傘もささずに真剣に被爆者後援会の方の話を聴き入っている姿を見て、涙が出てきました。

彼らの真摯な態度に、話をして下さった方も感動されたようでした。本庄高校の生徒はピュアで豊かな感性を持っていると感じました。

碑巡りの後には、平和学習講演会があり、実際に被爆されたご高齢の方のお話を聴きました

講演後に感想を求められ、誰も手を挙げなかった中、サッカー部員の1人が1番に手を挙げ、感想を述べました。彼の真面目な性格が滲み出たとても胸を打つ感想でした。

また、旅行委員を代表して、サッカー部マネージャーがお礼の言葉を述べたのですが、これもまた素敵なスピーチで、感動して涙が溢れそうになりました。

こんな素直でいい子たちを教えて勉強もサッカーも伸ばせなかったら、教師や指導者として失格だと改めて思いました。
明日から2年生は修学旅行です。

今日の事前説明で、東京から広島まで新幹線で行きますが、乗車券は東京都区内発だから、区内で1番近い浮間舟渡までの切符を買えばいいと生徒たちに話しました。

生徒の中には言っている意味がサッパリ分からない子もいたようです。

細かく説明すればきりがありません。

私は、今回、修学旅行担当チーフを仰せつかって生徒のたちに説明して思ったのは、生徒たちが「先生はいったい何言っているんだろう?」と考える程度の説明をするのがベターだということです。

彼等が失敗しないように懇切丁寧に説明することは、彼等の考える力を奪っているような気がします。

実際、何も考えていない子が多いことに驚かされました。

「浮間舟渡で降りるんですか?」と質問する生徒が沢山いました。

大学の教授をやっている友人が、「ゼミの学生で、サッカー部の学生は考える力があるけど、アメフト部はすべて司令が出されてプレーしているから、考える習慣がない」と話していましたが、サッカー部員で考えるのが面倒だと思っている生徒は伸びません。

中学生の皆さん、学校の先生や塾の先生が言う通りに動いているだけだと、高校に入ってから厳しいですよ。自分で考える力を身につけて下さいね。
本日はU-18の試合(0-2で松山Bに敗戦)を観戦より、前任校の教え子の結婚式に出席することを優先させていただきました。

披露宴で、隣の席には埼玉大学のサッカー部の監督がいらっしゃいました。

私の熊高時代の教え子が数多くお世話になっていますのでご挨拶しましたところ、最近は熊高サッカー部OBが埼玉大学サッカー部に入部していないとのことでしたので、これから本庄高校の生徒がお世話になるようになると思いますので、よろしくお願いしますと伝えました。

新郎の彼は、一瞬のスピードがあり、プロチームに取って欲しいと監督さんは複数のチームに彼を取ってほしいとお願いしたそうです。

おそらく、プロのスカウトは関東大学2部リーグ以上でないとスカウトの対象から外していましたので、相手にされなかったのだと思います。

埼玉大学の監督曰く、新郎の彼は、全国ベスト4のディフェンダーの選手をスピードでぶっちぎっていたとのことでした。

監督は新郎のご両親に「彼をプロにできなくて申し訳なかった」と話されていました。

今年、埼玉国体少年男子は17年ぶりに全国優勝をしましたが、その監督は私の浦和市立高校時代の教え子です。

彼は、一昨年のTSKカップで本高のある1年生のプレーを見て、「先生、本庄高校には逸材がいますね!」と私に話しかけてきました。

私が「みんなの代の全国ベスト8のFWよりいい?」と質問しましたら「ずっといいですよ」と彼は言いました。

「逸材」と言われた3年生の彼と今日の新郎と比べて、本高の逸材はそのトップギアに入るスピードは全く負けていないと思いますし、相手ディフェンダーに体を当てられた時のしなやかさは、逸材君の方が上回っていると思います。

指導者の選手の素質を見極める眼と、そのスペシャリティーを伸ばす指導力の大切さを感じました。

元Jリーガーである埼玉大学サッカー部の監督さん曰く、人並み外れた速さがあれば、残り10分で観客を沸かせることができるとのことでした。それが新郎の彼にはあったとのことでした。

もしそうだとしたら、本高の逸材君も、残り10分で観客を沸かせることができる稀有な存在だと思います。彼にはそこそこレベルの高い大学サッカー部でサッカーを続けてほしいと改めて感じました。

勝つためにチームの駒として選手を当てはめたら、高校サッカーでは勝てるかもしれませんが、卒業後活躍する選手は果たして育てられるのだろうかと、今日、埼大の監督さんと話してみて思いました。

2018.10.06 学校説明会
本日午前中、学校説明会が開催されました。

個別相談で何組かの中学生とその親御さんと話しました。

あるお母さんにどうすれば本庄高校に受かるかのアドバイスを求められました。

私はAIにできないことを身につけてほしいと応えました。

塾に通って、解法のテクニックだけ身につけて高校に受かったとしても、入ってから伸びないので、今から、自分で予習して、何ができないのか自分で分析して、できなかったところをできるようにする作業が勉強も部活も大事で、誰かに言われたことだけできても本当の力は身につかないとお話ししました。

親御さんは、受験が最優先で家庭の手伝いは一切させないという考えよりも、彼にできることはなるべく自分で判断してやるように仕向けていただきたいと話しました。

中学生の彼に響いたかは分かりませんが、お母さんは「大変勉強になりました」と言って帰られました。

その後13:00から行われたU−16vs東京農大三高は、腰が引けた弱気なプレーをして、前半の早い段階で3点を取られました。

ハーフタイムに「失敗を恐れずに自信を持って考えてプレーすれば、勝てない相手ではない。全てのプレーに対し、ベンチから大声で指示を出せば、もっといい試合ができる。でも、自分で考えて判断してプレーするから次に繋がるんだ。失敗したからと言って走らせたり、罵声を浴びさせたりしないのだから思い切って失敗を恐れずにやれよ」と話しました。

後半はいいリズムで何度もシュートチャンスを何度も作り、優勢に30分まではプレーできましたが、コーナーキック
で一瞬の気の緩みを見逃さずヘディングで決められ、その後2点を取られ、結局0-6で敗退しました。

試合後に、監督の山田が「みんなの今後が楽しみだ。2年後には互角の勝負ができると思う。でも、それは、これからのトレーニングをしっかりやることが前提だけど。やれるか」と話しましたら、部員らは大きな声で返事をしていました。

午前中行われた2年生の紅白戦は、見ていて楽しかったです。

私は高校生の時にAチームvsBチームの試合でBで出場した時には、円陣を組んで「何が何でも勝つ」と言ってから試合に臨み、勝ってしまうことがよくありました。

高校生の試合なんて、それほどにマインドの持ち方で変わります。

1年生の試合の後に「どこで伸びるのかわからないと2年生の紅白戦を見て思った。だから、日々のトレーニングを全力で行うことが大事なんだろうね。いつか伸びる日のために」といったことを話しました。

我が師匠、宇城憲治師は「自転車に乗れるようになるのと同じで、本当に身につくことは、何度もこけたり失敗したりして、突然できるようになる」と話されていましたが、サッカーも日に日に成長を感じるわけではなく、突然ブレイクスルーする時が来るのだと思います。

私の場合は、高校1年生の秋でした。ライバル校との定期戦で、相手のユース代表候補(現在のU−20候補)の選手をマークし、完封することができたその日に自分はワンランクアップしたと感じました。

高校生の彼らは、ちょっとしたことで自信を持ち化けることができます。そのために、日頃、失敗を恐れずに激しくプレーすることが大切なのだと思います。

明日は午前中、紅白戦を行う予定です。明後日は、U−18vs松山Bが14:00から、児玉高校で行われます。

私はさいたま市で15:30から行われる教え子の結婚式に出席するため、観戦できませんが、2年生のここ数週間の進化を見て、かなり面白い試合になると感じていますので、お時間が許される方はどうぞご観戦ください。

2018.10.05 明日の予定
明日は学校説明会が行われます。

明日、来られる予定でサッカー部に興味のある中学生の皆さんは、説明会後の個別相談にお越しください。

また、13:00からU-16vs農大三高の試合がありますので、もしお時間のご都合がつく方は、その試合を観戦していただくのもよいかもしれません。

お待ちしています。
2018.10.04 嬉しい知らせ
本日、教え子から電話がありました。

彼が来年の4月から某プロサッカークラブで働くことが決まったということでした。

また1人サッカーファミリーが増えたことを嬉しく思います。

本高の教え子の中から、いつか彼の後を追う子が出てくれたら嬉しいです。

来週月曜日には前任校のサッカー部の教え子の結婚式に参列する予定です。

彼は高校のサッカー部の顧問をしていますので、彼もまたサッカーファミリーです。

サッカーの試合で勝つのも嬉しいですが、サッカー文化に貢献する教え子が育つことはさらに嬉しいことです。

2018.10.04 サッカー仲間
先週、2002年W杯組織委員会で一緒に働いていた仲間が本庄を訪れました。

私は埼玉の準決勝、彼は横浜の決勝を担当していました。

前任校や前々任校で、3月に藤枝遠征に行く前に横浜に立ち寄り、彼がマッチメークしてくれたチームと試合をしていました。

お陰でインターハイに出場したチームや横浜FCユース、川崎フロンターレユース等、大変強くていいサッカーをするチームと試合をすることができました。

どうやら彼は、相変わらずスポーツイベントと関わりを持ち続けているらしく、来年行われるラグビーW杯や東京五輪の仕事にも関わるようです。

ふだん学校現場にいるだけでは知り得ない話を彼から聞いて、生徒に還元できたらいいなと考えています。

彼は高校生の頃から行動力があり、当時日本一強かった藤枝東高校を訪れ、名将、長池実先生に藤枝東高校の強さの秘密をお聞きしたところ、先生はグランドに指を差し込んで(第1関節が土に入ったそうです)、「大事なのはこういうこと」とおっしゃったそうです。つまり丁寧なグランド整備ができれば、自然と強くなるということだと思います。

長池先生は、国語の先生でありながら、イングランドサッカー協会のコーチが書いた本『イングランドサッカー教程』を翻訳された凄い方です。

その長池先生に高校時代指導を受けた東京学芸大の滝井敏郎先生が日本で初の戦術の本(それ以前はサッカー教室的な本しかありませんでした)『ワールドサッカーの戦術』を出版されました。

私の教え子で元浦和レッズの選手の堀之内聖君が高校時代、膝の手術をして入院をした時に『ワールドサッカーの戦術』を彼にプレゼントしましたら、彼はすぐに3回読んだそうです。1回目はざっと目を通し、2回目はマーカーで大事なところに線を引きながら読み、3回目はマーカーしたところを中心に読んだそうです。

堀之内君は、その翌年、東京学芸大に進学しましたが、『ワールドサッカーの戦術』を熟読していましたので、学芸大のサッカーにすぐフィットでき、1年生からレギュラーになりました。

今は絶版になってなかなか手に入れられなくなった本ですが、なんと本庄高校の図書館にあります。

先日、本高サッカー部監督の山田がそれを読んでいました。彼もまた東京学芸大出身ですので、不思議な縁を感じます。

私は『イングランドサッカー教程』も『ワールドサッカーの戦術』も所持していましたが、2つとも生徒に貸しているうちに紛失してしまいました。

最近は情報がネット上に溢れているため、生徒に自分のサッカーの本を貸すことはなくなりましたが、部員一人ひとりが、自分で本を読んでサッカーの勉強をするようになれば、チームが強くなるのは必然です。