2018.12.12 鈴木大輔選手
スペインでプレーしていた鈴木大輔選手が今、柏レイソルでプレーしていますが、彼が以下のように述べています。

「日本に帰国し生活していると、以前、日本に住んでいた頃には感じることのなかった違和感を多く覚えます。おそらく海外かぶれになっているのだろうと思いますが、それだけではないという気もしています。
スペインでの経験は、自分にプレーの主体性が欠けていることを感じさせてくれました。それは教育の違いによるところが大きいと思っていますが、教育の違いによって起きる主体性の欠如は、サッカーだけではなく、子育てや普段の生活にも出ていると痛感することがありました。
ワールドカップでは海外組の選手たちの活躍が目立ちましたが、彼らは試合の状況を個々で判断し、ポジショニングを変えたりプレッシャーのかけ方を変えてみたりと、柔軟に対応しているように映りました。ヨーロッパでプレーする中で自然に身についたものが少なからずあるのではないでしょうか。
サッカーにおいて感じたこの違いは、これからの時代、全ての人に求められてくる能力なのではないかと感じています。
「近い将来、ロボットが人の仕事を奪う」というようなことをよく耳にしますが、そうなってくると、人に求められるのは人にしかできないことのはずで、それは状況を把握して柔軟に対応することなのではないでしょうか。ルールやマニュアルが一番重要視されるのであれば、その仕事はロボットで十分でしょう。
世界で活躍する日本のトップクラスのアスリートたちがスマホやソーシャルメディアを利用して、それぞれがこれまでの経験を通じて培った「生き方、哲学」のようなものを発信していく。それが将来、優秀なスポーツ選手を育てるにとどまらず、世界をリードする人材育成に少しでもつながると信じています。
これからの世界を変える人材が日本から多く輩出されるために、日本の教育に変化を起こしていく。サッカーだけではなく、スポーツにはその一端を担えるだけの力があると思うのです」

本田圭佑選手、長友佑都選手ら日本サッカー界でトップに上り詰めた人たちは、サッカー選手を引退してからも活躍するでしょう。そのヒントがこの鈴木大輔選手のコメントに込められている気がしてなりません。

本田選手が若手に向けて「若いうちに海外に出ろ!」というメッセージを発信していますが、それに応えて中島翔哉選手、南野拓実選手、堂安律選手が海外で揉まれた成果を発揮しているのを見て、彼らに続く若者が次から次へと出てほしいと感じています。

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