2017.09.10 教えて学ぶ
先日の練習で、カーブをかけて蹴ることができなかった部員が多かったので、今日一日でカーブキックを部員全員に習得させるつもりでトレーニングに臨みました。

初めに、ボールの50cm手前に軸足を置き、重心の移動でインサイドに当てカーブをかけるキックの見本を見せました。これができると、顔を上げてキーパーの位置を見ながらシュートを決めることができます。

上手く蹴れない子の特徴は、

1.軸足を地面につけたまま拇指球で踏ん張って、蹴り足だけに力を入れてしまうタイプ。

2.hips(骨盤)が斜めになってしまうタイプ(強いストレート系のボールを蹴るときは、この方がいいと思います)。

3.軸足の股関節を外旋させながら蹴るタイプ(強いストレート系の場合OK)。

4.蹴り足の股関節に外旋トルクでなく内旋トルクをかけてしまうタイプ(蹴った後に蹴り足のつま先は外に向く方が、ボールに回転はかかり易いはず)。

以上のような特徴があることがわかりましたので、1つ1つ上手く蹴れない原因を潰していくことによって、最終的に上手くカーブがかかるようにしようと試みました。

結果的に、ほとんどの生徒がいいフォームで蹴るようになりました。昨日、茶道部の先生が「大人より高校生の方が美しい所作を身につけるのに時間がかからない」と話されていましたが、サッカーのキックも一緒だと思いました。

次に、同じカーブでも、今度は軸足をボールの真横に置いて、地面と水平に重心移動するだけでなく、軸足の膝を抜くことによって、一瞬宙に浮いたその時にボールをヒットするように指示しました。

このキックの上手くできない子の特徴は、

1.膝を抜いて宙に浮く代わりにジャンプしてしまうタイプ。

2.頭が前に突っ込んでしまうタイプ。

3.上半身が後ろに反り返ってしまうタイプ。

4.蹴り足のフォロースルーを上げてしまうタイプ。

以上のことが分かりましたので、そうならないようにアドバイスしましたところ、まずまず上手く蹴れるようになりました。

最後にアウトサイドでカーブを蹴る練習をしましたが、これはすんなりできる子が多かった気がします。その前のインサイドの練習で、身体を操作するコツを掴んだのだと思います。

仕上げの6vs6のゲームで、何人かは、トレーニングで身につけてカーブをかけたキックでパスをしたりシュートをしていましたが、無駄な力が入ってない美しいフォームで蹴っていました。

トレーニングを始める前に自分でどうカーブをかけているのか確認し、生徒の前で見本を見せ、ちょっとしたコツを言葉に落とし込んで説明し、10分間やらせてみて、一人ひとりの蹴り方を見て回って、できる子とできない子のフォームの違いを確認し、全員集めてその違いの話をしてからもう一度10分間やらせながら、見て回って個別にアドバイスしてあげると、かなり改善されました。

最後に部員全員に「今日はキックの練習をしたけど、ふだん無意識に身体を動かしているのが、一回一回蹴るたびに自分の身体の動きをイメージして修正していく作業をすることによって、神経が細かく行き届き、それがドリブルやトラップにも良い影響を与える気がする」と話しました。

それは私にも言えることで、ふだん無意識に行っているキックを、生徒に教えるために、生徒のキックと何が違うのだと考えながら行っているうちに、今日一日で少し上達した気がしました。

このインスイングのカーブをかけるキックで、生徒にとって一番難しいのは、蹴り足の股関節に外旋トルクをかけることのような気がしました。これはボレーキックを蹴る上でも重要ですし、球際で体を相手に当てるときにも必要なことですし、サッカーが上手くなるために「外旋トルク」は肝だなと感じました。

生徒たちに教えることによって新たな気づきを与えてもらい、教えるこちらも成長できる気がしました。

「教えることは学ぶこと」:今日のトレーニングを通して感じました。


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