将棋の永世7冠の羽生善治氏の著書『簡単に、単純に考える』の中で、ラグビーの故平尾誠二氏が羽生氏との対談で「とかく評価したがる人間は、すぐに結果を欲しがるタイプでもあって、今やっていることが何年後かには実ってくるんだという視点で物事を見なかったりする。新しいことをやってもすぐに結果が出ないと、それは失敗したと結論づけたりするでしょ」と語っています。

それに対し羽生氏が「新しい手を最初に指すのは、勝負として損していることが多いんですよ。むしろ誰かにその手をやってもらって、しばらく様子を見てある程度の確信をもったうえでやったほうが確実なんですが、そんなことを棋士全員が始めたら、将棋そのものがつまらなくなるし、考える楽しみみたいなものもなくなるし、ハッとするような手も少なくなるような気がするんです」と語っています。

サッカーも似ています。昨日の試合で「おお!」と思わず声を上げたくなるようなプレーをする子がいましたが、おおよそ、そのような創造的なプレーには、周りが反応できないので、上手くいかないことが多いです。

創造的なプレーが複数シンクロした美しいサッカーで勝つのが理想ですが、ワールドカップでそのサッカーに一番近いのは、スペイン代表だと思います。

本庄高校サッカー部も、スペイン代表のようにボールを動かしながら考えてプレーするサッカーを目指していますが、新しいことをやってもすぐに結果は出ません。

幸い、本庄高校サッカー部は、サッカー名門校ではありませんので、すぐに結果を求めてくる親御さんやOBの方がいらっしゃらないので、新しいことにチャレンジし易い環境にあります。

「本高スタイルで勝つ」のには少し時間がかかるかもしれません。

少しでも早く強くなるように、日々、我々顧問はサッカーや体の仕組みの勉強に取り組んでいます。

生徒も前向きな子が多いので、夏休みを越えたら、チームは大きく化けると信じています。

目先の勝利にこだわらず、長い目で見守って応援をしていただけたら幸いです。
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